『図解 モチベーション大百科』レビュー 31冊目:ビジネスNo.22

『図解 モチベーション大百科』
編著:池田貴将


こんにちは、masamariです。

今回は、池田貴将さんの『図解 モチベーション大百科』をご紹介します。


◾️動機づけ

●目標勾配
→ゴールを間近に感じさせる
自分が今ゴールにどれくらい近づいているのかがわかると達成度が上がる。
つまりゴールに近づけば近づくほど、モチベーションが上がるのである。

●キャンディ効果
→スモールプレゼントをする
相手に「いい気持ち」になってもらってから仕事に取り掛かってもらった方が、結果的には作業がはかどり、ミスも減るのです。

●小分け戦略
→手数を増減させる
必要なアクションの数が減ると行動が早まり、必要なアクションの数が増えると行動がゆっくりになります。
逆の発想をすると、辞めたいことは手順を増やせば辞めやすくなるということですね。


◾️意思決定

●情報の偏り
→情報は双方から聞く。
情報が多いほど、偏りが少なくなります。
「こうだろう」という決めつけを捨てて、話を聞くことが重要。

●おとり効果
→比較対象を見ないで選ぶ
私たちは物事を評価する時、他のものとの関係でとらえてしまっている。
これは「より得なもの」を選ぶ修正があるためです。
人は見せられた比較対象によって、判断基準をコントロールされてしまうのです。
もし何か選択しなければいけない場合は、「他の選択肢は何もない」と考えて、それぞれの選択肢の価値を考える必要があります。
損得で考えるのではなく、その商品と自分自身が行動する姿が結びつくかどうかが重要である。

決断を迫られたら、まずは「おとり効果」の有無を確認するところから始める。

●計画と誘惑
→自分の作業計画書を作る
計画を持たずに、記憶を頼りに行動すると、誘惑に弱くなってしまいます。
なぜかというと、人は状況に合わせて都合よく、必要なものをごまかす癖があるからです。
買い物等をする時は、必要なものを「紙に書いて(スマホのメモでも)」おけば、衝動買いは減るのです。


◾️自己管理

●交互練習
→何冊も並行読みする
交互練習は集中練習と比べて、理解もしづらく、成果も実感しづらいけれども、長期記憶のには役立つ。
何かを学ぼうとする時、分野を絞ってその分野に集中して勉強する人が多いが、集中学習は、目前のテストやプレゼン等には効果を発揮するが、長期的な記憶には残りにくい。
これは読書の場合にも言えることで、何か特定の分野の本を読み続けるよりも、「飽きたら他の本に手をつける」といった並行読みの方が、内容を深く理解できたり、記憶に残りやすくなる。
飽きる前に他の本を読んだ方が良い。


◾️発想転換

●反証的質問
→問題は「あるもの」として話す
問題が「ある前提」で尋ねた方が問題点を確かめやすい。
「問題はある?」と聞くと、「(たぶん)ありません」という答えが返ってくる。
逆に、「今起きている問題は何?」と質問すると、相手は頭の中で問題を洗い出しを始めて、問題点を知ることができるのです。
問題が「ある前提」で話すことによって、言いにくいことも話しやすい雰囲気に変わります。
真っ先に問題や不具合、デメリットを確認することが重要である。


◾️おわりに

この他にも、モチベーションの上げ方や動機づけ、視点の変え方などの具体例が書かれています。
何か新しいことを始める時や行動を自分を変えたい時などに、参考になる本だと思います。

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